留学を終えて 1

留学を振り返る

外から見る日本

結論から言うと

自分がいかに恵まれているか、ということ。

フィリピンの人たちが欲しい、と言ったものは何でも持ってるじゃないか、と。

老後の不安もあれば、英語だってまともに喋れないし、能力や生活の上を見ればきりがないけれど、

向こうの人たちは、そもそも

  • 仕事がない
  • 家族の面倒を若者が見なければならない
  • 結婚相手にも実家の家族の面倒を見る経済力が必要なので、相手が見つからないし、結婚に希望がもてない
  • 子供を養う経済力がない
  • 収入の半分は家族のものなので、時には食事を抜いたり、健康に気をつかう余裕がない

収入の低さもさることながら、一人の収入に家族がおんぶしている状況で、そこから抜け出せない負のループの中にいるようだった。

それに対して、、

休める家があって、家族があって、子供は自立して、仕事も(今までは)あって、今日の食べる心配はせず、清潔な環境で暮らせる。家にはパソコンがあり、オーブンレンジがあり、お風呂には湯舟がある。畑では大根だってできる。

図書館に行けばタダで本やDVDまで貸してくれる。街を歩けばティッシュをもらうこともあるし、お店では食品や化粧品のサンプルを配っている。夏は涼しく冬は暖かいショッピングセンターは、どんな人も入ることを拒否しないし、何も買わない人でも座れる椅子まで用意してある。

水道から出る水が飲めて、公共のトイレにだってトイレットペーパーが備えられている。手を洗った後は温風乾燥まで。
仕事が見つからなければ公共機関が無料で相談に乗ってくれ、生活支援の様々な制度も受けることが出来る。

日本に帰ってきて駅のトイレにトイレットペーパーを見た時、”ああ、日本!ありがとう!”と心から思ったし、勢いよく流れる水に感謝した。

もう何にも要らないじゃないか、少なくとも彼女たちが欲しがっていたものは持っている、なんだか自分の中が真っ白になったような感覚にとらわれ、緊張の糸が切れたと同時に体調を壊し、治るまでしばらくかかってしまった。

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